ミャンマー

ロヒンギャ問題について3人のミャンマー人の話

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※本記事の内容は個人の見解です
※本記事は2017年に執筆されました

恥ずかしながら、ミャンマーに来るまで知らなかった、ロヒンギャの問題。
日本から来た友達は、ミャンマー行くと言うと、周りの方々からは、大丈夫?ロヒンギャ問題で今、ミャンマー大丈夫なの?とよく聞かれていたらしい。

ロヒンギャとは、ミャンマー南西部のラカイン州を主な居住地とするイスラム系少数民族だ。
国民の95%を仏教徒が占めるミャンマーにおいて宗教的少数派だが、
古くからこの地に暮らす。
にもかかわらず、軍事政権が「ミャンマー人」を定義した82年の国籍法によって無国籍状態に置かれ続けている。
その結果、政府や軍による暴行や強奪、殺戮の対象となり、祖国を脱出する人々が後を絶たず、「世界で最も迫害されている人々」とも呼ばれる。(※1)

旅行先のミャンマーでロヒンギャについて、3人のミャンマー人の方々とお話しした。

1人目:弁護士の友達

彼が、カンボジアのプノンペンに来た時、仲良くなった。
彼は、ミャンマーが民主化される前に、ヒューマンライツの弁護士として、
反政府派で捕まっていた人のための、弁護をしていた人権派弁護士。
現在は、企業弁護士をしている。

ーロヒンギャ問題をミャンマーの人々はどう考えているのか?
80%のミャンマーの人々は、ロヒンギャに対しての弾圧を問題ないと考えている。
軍事政権時から教育は変わってなくて、自分で考えることをされていなく、
教えられたことをひたすら信じる教育だ。
そのため、みな自分で考えることをせず、流れている情報をただ信じている。

※社会に影響力を持つ僧侶を巧みに取り込み、ロヒンギャ弾圧の先鋒に据えている。動画サイトなどで繰り返されるヘイトスピーチは、一定の影響力を持っている。(※1)

ーだったら、あなたはなぜそうなったのか
本を読んだからさ。(ご両親が先生で本がいっぱいあったらしい。)
そして、外国人が集まるリゾート地で育ち、そこで国際感覚を身につけた。

ー何年たってもこのままか?
民主化されて、どんどん外国人も増えてきて、国際感覚を身につけたら考えも変わっていくかもしれない。若い人たちから。

ー何ができるのか?
問題が大きすぎて、どうにかしたいけど、何もできない。

彼は昔、ロヒンギャの方が多く住むラカイン地域に住んでいて、
ロヒンギャの友達の家が焼かれたりしているのを見ていたようだ。

日本からロヒンギャ問題を解決しようとしているミャンマー人の方がいる、
グーグル翻訳してと記事を送った

ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(前編) | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(後編) | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

2人目:警察官になりたい青年

ひたすら迷って目的地に行けなかった時に、川沿いで話した青年。
ずっと笑っていて、気のいい青年だと思っていた。

彼は警察官になりたいと言った。
なんでて聞くと、かっこいいから、そしてロヒンギャを追い出すんだと言っていた。
こちらからふってもいないのに、ロヒンギャの話題が出てびっくり。

ーロヒンギャが悪いのか?
そうだ

ー何で
分からない
(彼は英語があまり堪能でなかったので、表現できなかっただけかもしれない)

ーお父さんお母さんも、ロヒンギャ弾圧に賛成か?
そうだよ

もっと話そうとすると、これ以上は話したくないようで、話してくれなかった。
タブー化されているのかもしれない。

私は、夕食に誘われたけど、行かなかった。

3人目:タクシーのおじさん

気のいいタクシーのおっちゃん。
博物館まで連れて行ってもらう。
旅行者なのに、初めから、現地価格でタクシー料金提案してくれて、嬉しかった。
英語きれい。いろいろ話して仲良くなり、
ロヒンギャ問題についてどう考えるか聞いた。
博物館についた後も、車を止めてずっと話してくれた。

ーロヒンギャ問題についてどう考えるのか

ロヒンギャなんていない。
彼らはミャンマー人でない。
バングラディッシュから、ミャンマーに押し寄せてきた人であって、ミャンマー人ではない。

※ミャンマー政府は「ロヒンギャ」を民族として、あるいは自国民として認めておらず、「ベンガル人」、「バングラデシュなどからの不法移民」と位置付けている(※2)

昔からの問題だが、昔はそんな問題でなかった。なぜなら人数がそんなにいなかったから。
ムスリムは子供を何人もつくるから増え続ける。(ムスリムは、一夫多妻)
だから、子供がたくさんできて、お金がないから、国を恨み襲っている。

ー国際的な報道では、ロヒンギャが警察を襲っているなどの情報は、
ロヒンギャを陥れるための捏造された情報だとされている

彼ら(ロヒンギャ)の方が、メディアに金を払って嘘の報道をしている。

ー彼らを気遣ってください、平和を望みます。

そりゃ、そうだ。俺だって、誰でも平和を望むよ。
でも彼らは嘘をついているんだ。

こんな気のいい青年がなんで?こんな優しいミャンマーの方々が何で?

知らないだけだよ、友達が言った。

私が一瞬居た、ミャンマーで聞いた話。

【参考情報】
※1:ロヒンギャを襲う21世紀最悪の虐殺(前編) | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
※2:ロヒンギャ問題とは何か:民主化後のミャンマーで変わったこと、変わらないこと

https://synodos.jp/international/20483
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-41276647