※本記事の内容は個人の見解です
イランに旅行中、観光地で出会った彼は、英語が堪能で、フレンドリー。
仲良くなって、夕食も一緒に食べることになった。
私が旅人だから話してくれたのかもしれない、
彼はイスラム教を信じていなかった。
以前は、イスラム教を信じていた。
しかし、5年ほど前から全ての宗教を勉強し始めた結果、
現在、ゾロアスター教を信じている。
そのことは家族にも友達にも秘密にしているようだ。
イスラム教からの改宗は禁止されている。
そして、イスラム教以外の宗教を信じていると、政府系の機関では働けないらしい。
民間企業では働けるけど、環境によっては居づらいかもねと言っていた。
自然エネルギーの勉強をしている彼は、
石油に頼っているイランで、環境のことを考えて自然エネルギーを拡大させてたいと言っていた。
そして、全てのことに、honest(正直)になれば、世界は平和になる。
ゾロアスター教の教えは、嘘をつかない、正直であれということなので、
そこに惹かれた。と言ってた。
ゾロアスター教とは、古代ペルシアを起源の地とする善悪二元論的な宗教である。
古代のアーリア人が古くから信仰してきた自然崇拝の宗教を母体としていると考えられ、ゾロアスター教においては、火のみならず、水、空気、土もまた神聖なものととらえられている。(※1)肉もお酒も禁止されておらず、
基本的な考え方として、『善なる神が創造したこの世界を楽しみなさい』というのがある。世界=善なので、世界に触れることは良いことだとされている。(※2)
自然を大切にして、崇拝するゾロアスター教だから、
彼は信じているのかもしれない。
世界に関心があり、英語を自分で勉強した彼は、
こんなにも英語が美しすぎるのに、今まで、海外に行ったことがないようだ。
彼のお給料を聞くと、なるほど、と思った。
出た、まただと思った。
生まれた国が違うだけでなんでこんな優秀な世界を見たい彼が世界を見れずに、
私はのうのうと12カ国目のイランを旅しているんだ。
航空料金世界一律でなくて、その国の物価や所得に合わせて変動したらいいのに。
お金がある人が払えばいいよ。
ヒューマンライツ的にイスラム教に疑問をもつ彼女と、ゾロアスター教を信じている彼、
このよくしゃべる自分の価値観で力強く生きる、素晴らしき2人の友と一気に仲良くなって、
もし私がイランで住むのなら、
この2人とはよく会って、遊んで、仲良くなっていくんだろうなと思った。
どうしよう、他の国にも行かないといけないのに、またイランに行きたくなる。
いつもわりとゆとりを持ってお金両替しているから、その国のお金があまるのだけど、
帰りの空港で決して両替はせず。
またこの国に来ることを祈って、お守りのように持っておく。— ハラハタミオ@カンボジア (@harahatamio) 2017年11月5日
【参考情報】
※1:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BE%E3%83%AD%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%95%99
※2:http://nuwton.com/feature/4801/2/